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極私的マンガウォッチング「B館」

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「B館」極私的マンガウォッチング http://www5b.biglobe.ne.jp/~kouji/
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sakura-con2007即席レポートその4(AMVだ、ファンサブだ!)

2007/04/14 15:44
sakura-con2007レポート、今回は会場での上映についてです。

参加者の客層についてコメントしていませんでしたが、最も多い層が10代〜20代で、40代以下の男女はまんべんなく見かけました。今年はロボテック20周年にあたり、オールドファンも昔と変わらず元気いっぱい。ただでさえ見かけでは外人の実年齢はよくわからないのに、コスプレしていたりするともはや推定不能。大人もしっかり遊ぶところがアメリカらしいです。

●会場内の上映
基本的に5つの上映会場があり、3日間の会期中ほぼ24時間ぶっ通しで作品を上映し続けます。すげえ。

1)Anime Movie Theater
劇場アニメ用。一部タイトルを挙げると、さらば宇宙戦艦ヤマト、うる星やつらonly you、ルパン三世(カリ城)、AKIRA、逆シャア、人狼、東京ゴッドファーザーズ、FFアドベントチルドレンなどなどバラエティに富むラインナップ。字幕版と吹替版を織り交ぜて上映。

2)Subtitled Anime Theater
字幕版TVアニメ用。海外のアニメファンには英語吹替を嫌いオリジナルの日本語音声+字幕を好む人が少なくありません。そこで字幕専用のシアターが設けられています。TVアニメ作品から数話選んで上映。比較的新しい作品では厳窟王、BLACK LAGOON、プラネテス、Paradise kiss、Fate/stay nightなど。

3)Dubbed Anime Theater
吹替版TVアニメ用。日本人の自分としては、英語版ではキャラがどんな声でしゃべるのか興味深いところですが、字幕シアターよりは観客が少なめ。TV放映されたタイトルなどが多いことも理由の一つでしょう。ローゼンメイデンの真紅の声は日本版の方が断然良かったと思う。

4)Live-Action Theater
実写映画用。字幕の邦画・アジア作品中心になります。下妻物語、NANA、キャシャーン、クロマティ高校、GTO、鉄人28号、タオの月、ジャッキーチェンのシティーハンター、火山高から少林寺36房などなど。普段あまり邦画を見ていないので英語タイトルから邦題が浮かんでこない作品が多いです。

5)Anime Music Video Theater
他の上映会場とは階も別で部屋も小さいですが人気の上映会。Anime Music Videoとは、アニメの映像を音楽等に合わせて編集したビデオクリップのこと。日本で言うところのマッドビデオです。(僕は今までAMVはanime mad videoの略だと思ってました……。)日本のファンも作りますが、欧米のアニメファンの間でも広く行われており、アニメコンベンションではAMVのコンテストが定番のプログラムになっています。日本ではマンガ文化を背景に好きな作品の同人マンガを作るというファン活動がポピュラーですが、欧米では好きなアニメに触発されてAMVを作るという行為がそれと似た位置に相当するのかもしれません。DRAMA、COMEDY、ACTIONなどのカテゴリがあり、音楽ではなくTVCMやドラマの素材と組み合わせたギャグ作品や、映画の予告編音声にアニメ映像をmixしたTRAILER部門もあります。100本以上のAMVが上映され、コンベンションの閉会式で優秀作品が発表されます。

このAMV上映会場、部屋が小さくて立ち見が続出。来年の改善を要望するために満席の部屋の様子を証拠ビデオに撮ろうということになり、観客が「狭ーい!」「不満ー!」「大きい部屋が欲しいー!」と撮影者のデジカメに向けてアピールしました。こういうノリも楽しい。

それにしても、AMV担当の男性スタッフがすごかった。3日間ろくに寝ないでPCに付きっきりの状態。AMVは1作品数分と短いので、常にPCの側にいないといけない。しかも「何か見たいものある?えーと、これなんかは昨年のAXで賞を取った作品で……」と、過去の人気AMVや観客のリクエストにも適宜応えていくマニアぶりにおたくの神髄を見た思いです。

個人的に気に入ったのは「プリンセス チュチュ」のAMV。作画の質が高くて映像に力があるし、バレエという題材がミュージックビデオに合っていると思います。上映会で見た2本を以下に紹介します。

"Princess Tutu - Speck of Hope"
http://www.youtube.com/watch?v=bKYx9fypIvI
DRAMA/ROMANCEカテゴリの最終候補作品。楽曲の良さも気に入って個人的にイチオシ。

"Princess Tutu AMV - Hold Me Now"
http://www.youtube.com/watch?v=tHZqxecCukg
Youtubeでは同じムービーが10本以上アップされている人気AMV。Anime Boston 2006でBest Action and Best in Showを獲った作品。

同じタイトル・カットでもコンセプトの違いで個性が出るのがわかります。
(「あずまんが大王」も質の高いAMVが多かった。気に入ったAMVがあったけど見つけられない……。)

AMVは、映像素材そのものを使用している点で、版権もの同人誌以上に著作権の問題を抱える二次創作形態ですが、ミュージッククリップあるいはパロディとしての創作性と面白さは明らかで、魅力的な同人ジャンルだと思います。


6)FanSub Theater
これ、書いてもいいよね……? 日本で放送されたTVアニメなどの録画映像にファンが独自の字幕をつけたものがいわゆるファンサブ。海外リリース前の新作アニメがP2Pソフト経由で海外ファンの間に出回っています。ファンサブ作成サークルは世界に多く存在し、人気作品では日本での本放送から2週間程度で字幕を付けたものが登場するそうです。日本のアニメファンがTVアニメを無料でたくさん見てから気に入った作品のDVDを購入するように、海外アニメファンにとっても新作をタダ見できる手段として良くも悪くも重宝されています。字幕品質や翻訳のスピードによってファンサブ作成サークルにも人気ブランドがあったりするようです。もちろんAMV以上に著作権上の問題があり、数10年前ならともかく現在では、正規流通を妨げる海賊版として厳しい目が向けられていることも事実です。

実はファンサブ上映についてはsakura-conの公式プログラムに全く記載されていません。しかし会場内を回っていると、この部屋はなんだろうという場所があって、入口に上映スケジュールが貼ってあります。ファンサブの微妙な立場が感じられます。AMVシアターより大きい部屋でしたが。「パワーパフガールズZ」「武装練金」などの新作が上映されていました。


以上、sakura-con2007レポート上映編でした。
あと1回レポート……できるかも。ゲーム編+イベントその他編を予定。あくまで予定。
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sakura-con2007即席レポートその3(パネル編)

2007/04/12 15:19
■sakura-con2007即席レポートその3(パネル編)
sakura-con2007で自分が覗いたプログラムについて。今回はパネル編です。

●The Melancholy of Haruhi Suzumiya Premier
5月に北米リリース予定のアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」英語吹替版、0話と1話の上映がありました。キョンの声は演技も含めて良い出来だと思います。長門もいいんじゃないでしょうか。ハルヒは平野綾のイメージが強すぎるせいかちょっとパンチ力不足かも。みくるの甘ったるいアニメ声も英語吹き替えでは難しいですね。いずれにせよマニア注目のタイトルです。
客席のウケも良かったし……というか、むしろお前らすでに全編見てるクチだろ!という印象でした。

イベント全般に言えますが、進行や運営は結構ぐだぐだで、しかもそれが当たり前の姿です。スクリーン設置などの事前準備を除けば部屋にスタッフはいないし、ノートPCでDVDを再生するのに使い方がよくわからなかったり、上映のたびに「あのー、誰か照明を消して(点けて)くれませんかー」という調子。何でも至れり尽くせりのお客様気分に慣れている日本人から見れば文句の一つも出そうなところですが、そこはそれ、文句があるならまずおまえが動けの精神が生きているとでも言いましょうか、ファンイベントらしいおおらかさがあります。プログラムの開始・終了時刻も結構適当。それで普通なんです。


●Akitaro Daichi Q&A
今回のイベントに日本から招かれたゲストは島本須美、大地丙太郎、名塚佳織、倉田英之、平野耕太、内藤泰弘、箕輪豊など。(当初予定されていた長濱博史はキャンセルになったらしく代わりに箕輪豊が追加されていました。)
基本的にゲストは「質疑応答」「サイン会」の2つのプログラムに出演するようになっています。それに加えて、例えば島本須美なら「風の谷のナウシカ」吹き替えコンテストの審査員、平野耕太なら「Hellsing Ultimate」プレミア上映のゲスト、などの企画参加があります。

個人的に大好きな監督ということで大地丙太郎Q&Aに参加。上述のごとく、前のプログラムが押したために1時間の予定がその半分くらいに。通訳の方もボランティアでやや心許ない感じでしたが、参加者数十人と和気あいあいと質疑応答が行われました。

(ギャグとシリアスを切り替える演出が得意だが?)「監督した『こどものおもちゃ』がギャグとシリアスのバランスが特徴的な作品で、シリアスなシーンで泣く直前でギャグに振るという演出をしたらうまくいった。その後は自分の演出スタイルになっている。」

(スピード感のある演出について)「『赤ずきんチャチャ』で、大地丙太郎、佐藤竜雄、桜井弘明の3人でどれだけ面白くできるか競い合った。アイデアが多すぎて30分枠におさまりきらず、詰め込んだらテンポが速くなった。その後アニメ作品の演出テンポが速くなっていったきっかけを作れたと思う。チャチャ以前のアニメはテンポが遅い。」

(「今、そこにいる僕」は作品歴の中でも異色のギャグ無し作品だが?)「自分の得意なギャグを封じてとことんシリアスに恐ろしい戦争を描いたので自分もつらかったが作ってよかった。今ではもうこういう作品を企画として通してくれるところはないだろう。その意味でもこの作品を作ることができてよかった。」

(「フルーツバスケット」の続編を作る気はありますか?)「アジアでもアメリカでもどこでも一番よく聞かれる質問。アニメ版では力を尽くしたし、いい終わり方ができたと思う。続編のオファーが来たことはあるが、作画監督とも相談してアニメ版の出来と完結に納得しているという点で一致し、結局お断りした。今後も何度も聞かれるだろうが同じ答えをするしかない。この作品がたくさんのファンに支持されているのは幸せなこと。」
など。

個人的に思ったこと。
「フルーツバスケット」は欧米でもとても人気がある作品。第1回American Anime Awardでもマンガ部門を受賞している。翌日のコスプレコンテストに飛び入り参加した大地監督が観客に紹介されたときも、読み上げられた監督作品リストに対する観客の歓声は「十兵衛ちゃん 」<「こどものおもちゃ」<<<<「フルーツバスケット」と、圧倒的なものだった。
思うに「フルーツバスケット」が掘り起こしたファン層の次の受け皿になっているのが今の「桜蘭高校ホスト部」なのだろう。キャラクターデザインやコメディ演出が比較的似た味を持っているし、花ゆめ少女マンガらしいキャラクター配置のくすぐりも通じる。会場内では桜蘭高校の制服のコスプレがとても多かったし、北米ではTV放映はおろかDVDリリースもされていないこの作品に対するファンの注目度の高さには驚かされる。


●History of Adult Anime Themes
夜の12時から午前2時までHentaiを語り合いましょうという企画。部屋の入口で年齢チェックされます。4〜50人は参加していたでしょうか。ホストも7人くらいいたし、質問も活発で、なかなか盛況でした。

やはりというか、外国人の疑問は「なんでtentacle(触手)なの???」という点に集中するようです。何度も繰り返し質問が出ていました。パワーポイントで葛飾北斎の「蛸と海女」(参考→Tentacle rape (Wikipedia))の紹介に始まり、日本のわいせつ表現規制の根拠となっている刑法175条が非常に広範に適用可能な文言であることや、男性器の直接的な描写ができないためにモザイクという手法が用いられるが、マンガでは別なものに置き換えて表現されることなどが解説されていました。

他にも「HentaiとPornの違いは?(触手とかレイプとかロリが多くてキャラやプロットも独特)」「1988-89年の宮崎勤連続幼女誘拐殺人事件を機におたくのネガティブイメージが決定的なものになった」「1993年のヘアヌード解禁で日本の性表現は新しい時代に入りその影響はHentaiにも及んだ」など、なかなか興味深い内容。「Hentaiは社会に悪影響があるか?」という点では、米国と日本における殺人や強姦の数(米国が圧倒的に多い)とマンガの流通量(日本が圧倒的に多い)を比較したグラフを紹介したり。

質疑応答では「Hentaiをどこで入手する?」「親にHentaiなブツをどう言い訳する?」「おすすめのHentaiアニメ作品、ジャンルは?」「こんなシーンを見たけどこれって何の作品?」など。一般向けアニメ作品以上に流通の少ないジャンルだけに、ぶっちゃけネットとBitTorrentの勝利ということでしょうか。好きな作品名には「Bible Black」「お元気クリニック」などが挙がってました。

全体に雑談的で、目から鱗が落ちるような話はなかったけれど、こういう企画は日本でやるとより深く突っ込んだ話ができると思う。日本の現状はHentai好きの皆さんの想像を超えた域に達しているだろうから。うーん、これは日本向けの企画ですよ。


●A Parent's Guide to Anime
会場には子ども連れの親御さんも多い。子を持つ親としてアニメとどうつきあえばいいか、という親による親のためのパネル。

アニメやマンガの教育的効果として、見たり読んだりすることで読解力や表現力が、絵を描いたり文章を書いたり自分でキャラクターを作ったりすることを通じて芸術性や創造性が育まれる、異文化に触れるきっかけになる、という意見。
アニメはオールジャンルなので、全年齢が見られるものから各層にふさわしいものまで多様性があり、子どもにふさわしいかどうか親が考えて見せるべきという意見。

質疑応答では
「どの作品がふさわしくてどの作品がそうでないのか、シリーズものなどは全部目を通すわけにもいかないし、どう選んだらよいか?」
「ネット等の評価やレイティングがある程度参考になる」
「ハガレンは10代後半以上推奨。第1話で主人公が腕を失ったり、流血や残酷なシーンがある。父親が娘を改造してしまう衝撃的なエピソードもある。映像やキャラクター、ストーリーがすばらしい作品だが、ダークな面も多い」
「NARUTOは小学校高学年以上推奨」
「『今、そこにいる僕』は戦争の恐ろしい現実を描いており見て欲しいアニメ。ただし子ども向けではない」
「『銀河英雄伝説』は政治的な掘り下げなど優れた作品だが残念ながら米国リリースがない。TV版で110話という長さにファンサブ化も半ばで止まっている。」
など。

おおむね、教育効果の話と、「子どもに見せる作品」と「大人に見せる作品」についての話題でした。


●Intro to Reading Japanese
マンガを日本語で読むための第1歩。辞書はどんなものがいいか、作者名順に本が並ぶ米国の書店と違って、日本の書店は出版社とレーベルで棚が分けられている、日本の書籍をネットで買うには、など。

「辞書は漢字用にも1冊。」
「マンガの日本語は、語学学校や教科書で用いられるものとは異なり、完全に話し言葉になっているので難しい。」
「外国語を読むことは負担が大きいので強い意志と集中力、持続力が必要。」
「小説本は文章量や語彙が多くて難易度が高いが、ライトノベルというジャンルがある。これはマンガを文章に置き換えたようなもので、会話主体で字数も少ない。ただしマンガと同様に話し言葉なので教科書的ではない難しさは同じ。」
などなど。
ホストの方は「天使禁漁区」や「十二国記」など好きな作品に挑戦しているようで、とにかく「難しい」を連発していた。がんばって欲しい。

日本語で読むのに適したマンガってなんだろうと考えたが、なかなかこれといったものが浮かばない。パネルでは大人の丁寧語が読める作品として「いいひと。」を挙げていたけれどそうかしら? マンガには文法的に崩れた会話表現が非常に多いし、方言もあるし、言葉遣いの違いで性格や感情や立場(身分)を描写するので余計に難しいと思う。

個人的には、英語版のマンガが出版されていてかつアニメ化されているマンガ作品が適していると思う。日本語版マンガに加えて英語版マンガ、日本語版アニメ、英語版アニメという複数のレファレンスを使えば読み進むハードルが低くなるから。さらにアニメは耳からの刺激があるので、マンガ原作に忠実なアニメ化であれば語学の助けにもなると思う。あえて具体例を挙げるとすれば「ハチミツとクローバー」とか。アニメが原作に忠実で台詞の一致度が高いことに加え、文章になっているモノローグが多いこと、比較的「です・ます」調で話すキャラクターが多いこと、などが理由。ただし原作がマンガとして読みやすいかどうかというとやや疑わしい。
いずれにせよ、最も重要なのは自分がとことん惚れ込んだ作品を選ぶことだと思う。難易度云々より、なんとしてもこれを原書で読んでみたいという情熱こそが外国語に取り組む際に自分を支えるモチベーションになる。


●Lolita style
ロリータファッション好きの娘さん達による服の解説など。冒頭で、Hentaiの話題じゃないからね!と言ってました。
ゴシックとかパンクとか黒とか白とか。いろいろ難しいんだな……。


●Gundam It!: A Basic Gundam How-To
ガンダムの基礎をみっちり語るパネル……かと思いきや、ひたすらガンプラの解説でした。おじさんが「えーと、マスターグレードとパーフェクトグレードがあって、これが1/100でこれが1/144で……」と延々と語る謎のパネル。


パネル編は以上です。他にもアニメ企業や出版社の情報系パネルや、創作系ワークショップ(イラストやキャラ絵を描いてみよう! ビデオ編集してみよう! あみぐるみって何ですか? などなど)もありました。常時パネル3つとワークショップ2つが平行して行われ、様々な企画が催されていました。人気があるのはやはりゲストとの交流企画。ファンとの距離が近くて気さくにお話しできるところが、こうしたイベントの良さだと思いました。

なお、ほとんど記憶だけで書いているので内容の正確さは保障できませんがご容赦ください。
次回は上映編を予定しています。
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sakura-con2007即席レポートその2。(驚異的人数でハレ晴レユカイを踊るSTAGE?)

2007/04/10 15:38
sakura-con2007即席レポートその2です。

>Sakura-con 2007, Opening Ceremony Video

開会式で流れたオープニングビデオです。なかなかかっこいいです。
このビデオでもおわかりのように、イベントの華と目玉はやはりコスプレ。会場内や外をコスプレで歩いて写真を撮り合ったり、夜はメイン会場がマスカレードクラブパーティになって夜通し踊ったり、コスプレ寸劇のコンテストで大いに盛り上がったりするのが外国のアニメコンベンションのスタイル。アニメのファンイベントという言葉が合っていますが、日本でよくある企業がファンを集めて行うお客さん向けイベントではなく、ファンが自分で作るイベントという点が特徴かと。
日本の「同人誌即売会」のイメージとはだいぶ違います。僕は参加したことがないですがSF大会の方がむしろ似ているかも。

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2日目の夜に行われたコスプレイベント。こちらではコスプレといえば寸劇(スキット)のコンテストが定番です。大勢の観客が入って大いにわきました。写真は寸劇ではなく、キュートな女の子2人組がひたすら抱き合ってポージングするというエントリー。会場は嬌声の渦でした。

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コスプレコンテストの最後に登場した集団が、ビデオに合わせて踊り出したのは「ハレ晴レユカイ」。TV版EDのダンス完全版を背後に映しつつのダンスに会場も大歓声。始めは5人で登場して1曲踊り終えたと思ったら、そこから人数がさらに増えてもう1回。踊ったのはシアトルに拠点を置く英語/日本語声優養成機関dreamcatchersの皆さん。昼間から休憩中のステージで練習してました。

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そしてトリに登場したのは、なんとsakuracon2007のゲストに招かれていた声優の名塚佳織とアニメ監督の大地丙太郎。練習したというチャンバラを見せてくれました。

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コスプレイベント授賞式。


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sakuracon2007のマスコットです。結構いいでしょ?
スタッフ用Tシャツもマスコット入り。会場内には歴代のsakuraconやAX(カリフォルニアの北米最大規模のアニメコンベンション)、曇りコン(シアトルに比較的近いカナダのバンクーバーで開催されるアニメコンベンション)といった過去のイベントTシャツを着た参加者も結構目につきました。

写真はこんなところで。youtubeでsakura-conを検索すると写真や動画がいろいろ上がっているようです。まだ増えていくと思うので興味があったら見てみるといいかも。

自分が見たステージやパネル企画についてはまた別途コメントできればと思います。
AMVって面白いね。
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sakura-con2007即席レポートその1。(コスプレ!)

2007/04/10 14:10
4/6〜8の3日間、シアトルのワシントン州コンベンション&トレードセンターで開催されたsakura-con2007に行ってきました。
海外のアニメコンベンションは初体験でしたが、とても楽しい経験でした。
写真をいくつか紹介したいと思います。

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4Fエスカレーターの垂れ幕。sakura-conは今回で10周年です。年々参加者を増やして北西地区最大のアニメコンベンションに成長しました。そして閉会式での報告によると、今回初めて3日間の入場者が1万人を突破したそうです。前回比で一気に数千人上積みしたことになり、勢いを感じます。


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一番大きいメイン会場。開会式やコンサートに使われます。建物の2〜6Fの20以上の部屋で様々なプログラムが行われます。


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ステージ上にはお祓いの準備。開会式は神社の神主さんのお祓いから始まり、主催者挨拶などを経て剣道の実演で締める内容。sakura-conは現地の非営利団体Asia Northwest Cultural Education Association (ANCEA)が主催しており、プログラムの中にはアニメ・マンガ・ゲームにまじって合気道や剣道、神社の紹介、茶道から剣玉まで、日本文化を扱うものが含まれています。公式プログラム冊子にはワシントン州知事や州議会からのgreetingが印刷されてます。

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何はさておきコスプレの多さに圧倒されます。初日の金曜日などは会場内を歩いている参加者の過半数がコスプレ。コスプレしていないと気が引けるくらいの勢いです。マスカレードの文化がある米国らしく、アニメものだけでなく様々な仮装が見られて楽しいです。TVで放送中のNARUTOやBLEACHはやはり多いです。護挺13隊の皆様が大量にいらっしゃいました。そして思った以上に「桜蘭高校ホスト部」の人気が高いようで、桜蘭高校のエンブレムをつけた水色ブレザーが男女ともに闊歩していました。
また、日本の女子高生の制服(セーラー服、ブレザーとチェックのスカート)はそれだけでジャンルになっているようで、たくさん見かけました(もちろん着ているのはアメリカ人)。セーラームーンも根強い人気。
FFなどゲーム系キャラクターも多く見ますが、西洋人がやるとかっこいい人は本当にかっこいいし、きれいな人は本当にきれいです。これはうらやましい。そして子どものコスプレはかわいすぎる。ローゼンメイデンとかキキ@魔女の宅急便とかエド@カウボーイビバップとか。
もちろん似合っている方もいればその逆も多いわけですが、実際にコスプレして楽しんでいる本人たちを目の当たりにしたら、痛々しさなんてたいした問題ではないなと思います。

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ちなみに私の選ぶベストコスプレはこの方。(クリックで拡大)


コスプレに興味がない自分ですが、この自由で楽しい雰囲気には大いに感じ入りました。コスプレが好きな人は、一度アメリカのアニメコンベンションに参加してみることをおすすめします。「げんしけん」でコスプレ好きの大野さんが帰国子女という設定もなるほどと思いました。

つづく。
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劇場アニメ「時をかける少女」の上映劇場数が累計100館に

2007/02/27 15:35
■劇場アニメ「時をかける少女」の上映劇場数が100館に到達

2006年度のアニメ映画関連賞を次々受賞している劇場アニメ「時をかける少女」。十数本のフィルムが全国を行脚する文字通りのロードショーでロングランを続けている本作だが、昨夏7月の封切りから8ヶ月が経過し今年4月には待望のDVDリリースが決定している現在も、一部の劇場では上映が続いている。さすがに上映ペースは落ちているが、公式サイトのこれまでの上映館情報などをもとに集計したところ、3月9日上映開始予定の下高井戸シネマ、新宿ガーデンシネマの2館をもって累計劇場公開館数が100館に達することとなった。これは映画祭等での上映を含まない興業のみの累計である。以前から『最終的には100館を超える』という見通しが報じられていたが、それが実現したことになる。(ちなみに3月9日から台湾で上映が始まる予定である。台湾公式→http://www.bvi.com.tw/movies/timeleapt/

そこで、あらためて上映劇場の推移を資料で振り返ってみた。
劇場アニメ「時をかける少女」の上映館数の推移(PDF)

もっとも上映館が多いのは当然ながら東京都(17館)。以下、神奈川県(7館)、愛知県(6館)、北海道(5館)と続く。未上映&予定のない都道府県は島根、奈良、徳島、高知、長崎の5県。(細田アニメのファンならそっと呟くかもしれない、『島根……』と。)

14本のフィルムで始まったロードショー。1本のフィルムが10館近い劇場を回って、何度映写機にかけられただろう。あなたは、いつどこで「時をかける少女」を観ましたか?

自分にとっても、テアトル新宿に3度足を運んでキャンペーンポスターをもらったり、ブログに書いた劇中時間軸まとめ、夏映画評、上映劇場推移、フィルム本数推定などの記事が軒並み高アクセス数となるなど「時かけ」の盛り上がり様に驚いたりと、エヴァンゲリオン劇場版の時とはまた違った意味で、2006年の夏は思い出深いものになりました。買った携帯ストラップは今使ってます。


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平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭など

2007/02/26 07:44
月刊少年ジャンプ休刊…出版不況に勝てず(ITmedia)
確かに月マガは読んでいたけれど月ジャンは数年前に読むのを止めていた自分。それでもメディアミックス系月刊マンガ誌などと比べても部数は決して少なくない雑誌のはず。マンガ雑誌市場の縮小を象徴する出来事だが、戦略的に見れば正しいと思う。20年前にはメディアミックスマンガ雑誌市場はなかったし、30年前にはヤング青年誌市場はなかったわけで、歴史あるジャンプブランド雑誌といえども市場の変化に対応していくことは必要。今の月ジャンにテコ入れするよりも、いわゆる少年マンガのリソースは週刊とその増刊に集中して、新雑誌で新しい読者を狙うのは悪くないと思う。

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平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭が東京都写真美術館にて2/24-3/4まで開催中です。毎年見に行っていましたが今年は見られません……。

そんなわけで、せめて今年のアニメーション、マンガ部門の雑感です。

>アニメーション部門
なんといっても大賞の「時をかける少女」に尽きます。今年度のアニメ関連賞を次々獲得しており、この分だと年度の締めくくりとなる来月の東京国際アニメフェアで発表されるアニメアワードも受賞する可能性が高いでしょう。ファンの間で大きな話題になったとはいえ、上映館数の少なさから劇場で観た人の数は限られる佳作。待望のDVDは4月発売です。一方、優秀作5作品にはいずれもアート系の短編が入りました。昨年は「かみちゅ!」が商業アニメで唯一入賞していただけに、今年は「蟲師」を優秀賞に入れて欲しかったところ。

審査委員会推薦作品は、技術面で優れた作品を中心に毎年かなりの大盤振る舞いです。TV作品については最初の1話か数話だけで審査する傾向があるので、よく言えば新作にも間口が広く、悪く言えば首をかしげる選も目に付きます。これはなんでもありが売りのメディア芸術祭の中でもアニメーション部門の特徴だと思います。


>マンガ部門
今年のマンガ部門の選は個人的に評価が高いです。どういう評価軸で選ぶかで毛色がずいぶん異なるのがマンガ賞ですが、今年は賞の自由度が高いことを逆手にとって新鮮な風を入れることに成功しています。

大賞の「太陽の黙示録」(かわぐちかいじ)はマンガ賞的には王道。一方で、優秀賞に「大奥」(よしながふみ)を挙げたことは賞の反射神経の良さを表しています。選考時点では単行本第1巻しかありませんが、作者の実力と近年の活躍をとらえた上で作品の切り口の見事さを評価しようというフットワークの軽さに好感を持ちます。また、「よつばと!」(あずまきよひこ)の優秀賞受賞は注目に値します。あずまきよひこの実力はもっと明確に評価されていいと思っていたので、今回の受賞はまさに得たりといったところです。メディアミックス系雑誌の掲載作品はその趣味性や間口の狭さからなかなか賞と縁遠いですが、優れた作品は積極的に評価していきたいものです。

審査委員会推薦作品も比較的新しい顔ぶれで面白いです。「ハチミツとクロ−バ−」「医龍」「皇国の守護者」「ヒストリエ」などは順当、そして「放浪息子」や「もやしもん」が入るのはマンガ読みとしてはうれしいですが、ここまでなら他のマンガ賞でも目端が利くでしょう。そこへさらに「鈴木先生」と「耳かきお蝶」を加えることができるセンスを評価したいです。どちらも時期的には既刊1巻の時点ですし、2006年に雑誌から読んでいても最速に近い評価。『この○○がすごい』系の出版メディアに匹敵する生きのいい評価だと思います。「カタリベ」のリスト入りもうれしいところで、2006年にブレイクの石川雅之は2作品。こういうリストを見せられると、いい意味での賞の若さを感じます。

マンガ賞の弊害として、
・受賞枠が少ないために大賞級の長編作品が候補作段階で大量に詰まり、時機を逸する
・過去の受賞傾向や長編ストーリーマンガ的な枠に自縛して、ユニークな作品を評価しにくい
などがあります。その点で文化庁メディア芸術祭マンガ部門は比較的身軽なマンガ賞だと思います。

メディア芸術、というわけのわからない括りで始まった文化庁メディア芸術祭も10年目を迎えて、いい意味での「何でもあり」が目指す賞が、その個性を主張し始めたと言えるのではないでしょうか。
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第1回 American Anime Award 発表

2007/02/25 12:41
今週末開催中のNYコミコンで第1回 American Anime Award が発表されました。
授賞式がweb生中継されていたので、それを観ながら書いています。オープニングは笛と和太鼓の演奏でしたよ。会場は小さいですが、各賞プレゼンターの登場などはアカデミー賞のスタイルをそのまま踏襲した進行ですね。明日2/25が本家アカデミー賞の発表ということで、American Anime Awardもこの時期の恒例行事として定着を意図していることが伺えます。

こちらがノミネート作品。北米でのリリーススケジュールと、『2006年中に米国内で観られる・手に入る作品』という審査レギュレーションがあいまって、日本のファンには新旧作品が入り交じった不思議なラインナップに映るかもしれません。(例えばノミネートされている「こどものおもちゃ」は、米国でのDVDリリース開始が2005年で現在もリリース中です。)


さて、各部門受賞結果は…
Best Cast: Fullmetal Alchemist
Best Manga: Fruits Basket
Best Actor in a Comedy: Dave Wittenberg (Zatch Bell)
Best Actress in a Comedy: Debi Derryberry (Zatch Bell)
Best Anime Theme Song: Rewrite (Fullmetal Alchemist)
Best Anime Feature: Final Fantasy VII: Advent Children
Best DVD Package Design: Fullmetal Alchemist
Best Comedy Anime: FLCL
Best Actress: Mary Elizabeth (Ghost in the Shell: Stand Alone Complex 2nd GIG)
Best Actor: Vic Mignogna (Fullmetal Alchemist, Macross)
Best Short Series: FLCL
Best Long Series:Fullmetal Alchemist

思いの外「鋼の錬金術師」が強かったですね。5部門受賞でダントツ。米国のアニメファン投票による賞なので、人気投票的な結果を予想していましたが、その点では「NARUTO」が無冠に終わったのがやや意外でした。「フリクリ」が2部門を獲って気を吐きましたね。

本来壇上で受賞トロフィーを受け取るにふさわしいと思われる人物があまり会場入りしていなかったのは、ものがアニメであることやファンイベントの延長であることなどを考えると仕方ない部分でしょう。ただ、多くの方が受賞挨拶の最後に荒川弘や雷句誠など原作者に感謝の言葉を一言残していたのが印象的でした。

授賞式はシンプルに約1時間で終了。だらだらしていなくてよいと思いました。
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