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<<   作成日時 : 2004/06/06 20:50   >>

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ビッグコミックオリジナル
月刊少年ジャンプ
月刊少年マガジン
コミックフラッパー

■月刊少年ジャンプ、
「I'll」(浅田弘幸)完結。9年の連載に幕。週刊少年ジャンプの「SLAM DUNK」(井上雄彦)、月刊少年マガジンの「DEAR BOYS」(八神ひろき)とともに90年代後半を代表する少年誌バスケマンガ。これで残る現役連載は「DEAR BOYS」のみとなったが、こちらは試合重視の作風なのでまだまだ行きそう。

2003年版「出版指標 年報」(全協・出版科学研究所)が出ていたので図書館で流し読み。
03年版には02年のデータがまとまられており、景気の底で苦しむ出版業界の苦境が伺える。

02年のコミック誌は、販売金額、販売部数ともに7年連続の前年割れ。販売部数はピークだった95年と比べると27.4%減少し、とうとう10億冊の大台を割り込んだ。ジャンル的には少年、少女、青年、レディースがまんべんなく部数を減らしている。一方で銘柄数は前年比プラスで、あれこれ雑誌を出しても総じて売れないという厳しい状況が続いている。趣味に細分化した大人向けジャンルは比較的堅調だが、成年誌は銘柄数の落ち込みが大きい。

個別の話題では、話が出てからもうずいぶん経つが「週刊少年ジャンプ」が「週刊少年マガジン」を抜いて再び部数で首位に立った。ジャンプが下げ止まっている一方でマガジンの部数が減り続けたため。02年は少女マンガでもトップの交代劇があった。部数減の「りぼん」に対して、ここ数年部数を伸ばしてきた「ちゃお」が首位に。ちなみに「ちゃお」は小学生女子へのアンケートでも最も読まれる本に挙がっている。ヤング青年誌、ビッグコミック系が大きく落ち込み、モーニングが健闘し、ヤングアニマルが部数を伸ばした。ソフトエッチ系のコミック誌、時代劇コミック誌が好調だという。

コミックスは販売金額、販売部数ともに3年連続で前年比プラスを維持した。これはここ数年で急速に成長した廉価版コミックス市場に拠るところが大きい。一方で返品率が急速に悪化しており、廉価版コミックスの功罪の一端が伺える。廉価版コミックスの新刊点数は登場してから数年で1000点を超えた。新刊の1割が廉価版コミックス(そしてもう1割がコミック文庫)という現状である。

個別の話題としては、02年は「ONE PIECE」(尾田栄一郎)の初版部数記録更新が話題になった。第24巻の252万部が「SLAM DUNK」の記録を更新。続巻も260万部(26巻)まで伸びた。少年向け作品を読む女性読者が増え、少年・少女向けというジャンルの垣根が低くなってきているという。「鋼の錬金術師」(荒川弘)がアニメ化で大化けするのは03年なので、02年はまだ部数もおとなしい。

今年の年報では、コミックを巡る諸問題のひとつとして、例年になく踏み込んで新人作家・作品の質の低下や編集者のサラリーマン化を指摘している点が印象的だった。
『絵が上手だが、ストーリーテラーとしての質が低下しているのだ。したがって、大部数を刊行する雑誌は部数安定のために、実績のある作家を再々起用することになる。これは従来の読者には読まれるが、新しい読者にとって魅力ある雑誌に映らない。』
『むしろ守るべきものが多くて、冒険しにくい出版社の組織的な問題も内在しているようだ。』
などなど、新古書店の影響や若年層のコミック離れと並んで、新しい作品を生み出す新人作家や編集者の問題も意識されてきているようだ。

この年報はコミック以外の部分でもいろいろと面白いデータが解説されていて、毎年楽しみにしてます。お近くの図書館でご覧下さい。

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